Antonín Leopold Dvořák From the New World - II Largo
唐突だけど。
クラシック音楽ってのは「原盤」が無い。
「無い」んじゃないな。「人それぞれ」なのか。
同じ曲でもオーケストラとか指揮者とか録音した日によって微妙に印象が変わる。
でね、これ。
Antonín Leopold Dvořák From the New World - II Largo
これは僕が人生で最も好きな曲のうちのひとつなんだけど、僕にとっての「原盤」は小学校の下校時間に校内放送で流れてたバージョンなんだ。5年生の時には放送委員で、下校時間になるとエンドレスカセットテープ(…ってのがあったんだよ。A面B面が無くて永遠にかけられるテープ。白かったな)をかけてた。
指揮が誰でどこのオーケストラかなんてさっぱり分からない。
でも特徴がある。
ティンパニーの入りの雰囲気。
それと最初のテーマが終わって「ジャーン」ってなるところ(専門家的な言い回しは知らん)で高音の楽器があまり鳴ってないこと。
特にこの「ジャーン」が僕にとっては重要で、ここで高音のトランペットの音が大きめに聴こえてしまうと一気に聴く気がなくなってしまう。
大人になってから折にふれてレコードとかCDとかいろいろ聴くんだけど未だに「原盤」に再会できない。
Youtubeであれこれ探して、一番近かったのはこれかな。
でもこれもズバリそのものじゃないんだ。
死ぬまでにまたあのバージョンを聴くことはできるだろうか。