辞めるんかい!

 

実は今僕は人生の岐路に立ってるのかもしれなくて、それについてあれこれ考えることとかやらなきゃならないことがやたら多い。落ち着かない。

仕事、家庭、どっちも同時に岐路に立ってしまってるのでもうグチャグチャだ。きっかけというか動機はいくつかあるんだけど、そのうちのひとつが会社の給与規程。これに笑えない変更があったのだ。

会社の業績が好転しつつあるにもかかわらず、人事担当取締役は従業員にとっては露骨な締め付けとなる改訂を強行した。世間で言われてるような景況感の好転に伴う利益配分なんてものは微塵も頭にないようである。まぁうちは大企業じゃないし、実質的な所有者はアレだし、何を言われてるかくらいは容易に想像できる。

改訂制度が施行されたのは今年の1月1日だったのだが、なんとこの時点で労組との協議は途上、従業員への通知も未達、とにもかくにも制度移行の既成事実作りありき・・・という酷いアリサマだった。

生涯賃金が露骨に減らされるこの改訂で煽りを喰らうのは先が短い僕ら中高年世代よりもむしろ若い世代、四大新卒で働き始めるとだいたい33~35くらいで給与が頭打ちになるテーブルなのだ。ただでさえ高齢化が進んで社会保障が危ぶまれるってのに、ここにいたら給与も抑えられる。将来への蓄えどころか、家庭を持って子供でもできようものなら日々生活していくだけで精一杯になってしまう。

カンのいい若者が数名、先月までに退職した。これからもポツポツ辞めていくかもしれない。

バブル期の超売り手市場の時に就職できた僕と違って、今の若い人たちは会社に入るのにたいへんな苦労をしたはず。そんな苦労の末にようやく入った会社に失望して転身先を探させてしまうなんて本当に心苦しいのだが・・・まぁ転身するなら早い方がいい。35越えると転職は大変だから。

で、従業員のやる気を奈落の底に叩き落としたこの「人事担当取締役」が、なんと今月末で退職するという。なんかの責任を取って退任、じゃなくて任期満了+αで円満退社なんだそうだ。

おいふざけんな。

労組に復帰したら吊るしあげるぞコラ首洗って待ってろってな勢いだったのに、どうやら待ってはくれないらしい。

 「本当はもっと前(任期満了時)に辞めたかったんだが、取締役として何もしてこなかった。辞める前にひと仕事やってから辞めたい」

そうほざいたそうで。

その「ひと仕事」がこれがよ。

だったら「何もしない」まま辞めりゃよかったんだよ。

人の給与下げといて、自分は退職金もらって「引退」かい。

いい気なもんだ。