「100万円寄付」はトラップ(罠)かも

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こういう刺激的な発言に「ひゃっほーい!」って踊らされると論点外しをされて一気に攻め手を失うリスクがある。

これまで「しつこい」だの「関与していない」だのあからさまに森友問題との距離を置こうとしてきた発言が連発する中での「総理からの100万円寄付」は確かに爆弾発言ではあるが、選挙区外の私学への寄付だから違法性は無いはず(政治資金規正法の仔細までは知らないけど)だし、のらりくらりの答弁しかしない相手では過去の国会答弁との整合性では詰めきれない可能性もある。

多分物証はないだろうし、仮に出てきたとしても「記憶違いだった。でも違法性はない」で逃げられる。

 

野党4党が籠池氏から聞いた話をその場でベチャクチャ喋らず「国会で」という対応にしたのはベストだった。もし籠池氏の話を代弁してしまったらその瞬間に野党は籠池氏と一体化してしまうのだ。民進党だけだったらやらかしてた気がする。

 

なにせこの話、籠池氏が「うそぴょーん」ってなったらその瞬間に撃沈なんだから。

 

梯子外されて若干やけくそモードに入っているとはいえ、彼はあくまで極右側の人間。取扱厳重注意である。慎重な上にも慎重に。

 

 

「100万円」は問題の本質じゃない。

この発言を使って証人喚問にこぎつけた。それだけで十分。

あまり深入りしないほうがいい。深入りしすぎると足元をすくわれるのは野党の方だ。

 

それよりも、国有地をタダ同然で払い下げた件と学校認可のプロセスの方が重要。政治家の口利きがあったのか(多分あからさまにはない)。忖度があったのか(多分こっち)。これを引き出す質問ができるかどうかが肝心になってくる。

 

いずれにしても籠池氏だけじゃ真相には辿り着かない。証人喚問は入り口だ。

 

しかしそれにしても「総理を侮辱したから証人喚問」って。

自民党の国対腐りすぎだろ。中共だってこんな露骨な言い方しないわ。

 

どこの独裁国家だよ。将軍様の国か。

 

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